都城茶には、どんな歴史があるの?
茶葉を蒸して作る煎茶製法が、宇治より最初に
伝えられた銘茶どころ、都城。
都城盆地が茶樹の成育にぴったりとあった場所で
あると発見されたのは、およそ250年前のことです。
当時、都城島津家の蕃医であった池田貞記翁が、
天下一の茶どころであった宇治と都城盆地とが地形、
地味、風土とも酷以していることに注目、自ら宇治に
赴いて製茶技術を習得し、以来、都城に茶の栽培を広めました。
宝暦7年(1757年)には、時の桃園天皇にお茶を献上し、
御料の菊花御紋章入りの肥前焼のお茶碗と土器を賜わるなど、
「都城茶」は名声を博するに至りました。全国でも由緒ある
産地と言われる所以はここにあります。
都城特有の深い霧が極上のお茶を育てる。
300年以上の歴史を誇る都城茶。
都城盆地に立ち込める深い霧が育んだ 良質の都城茶は、鮮やかな色と薫り、高い味わいが特徴で、現在でも各種の
品評会で入賞するなど、国内でも高い評価を受けています。